神戸大学ユースサイクリング同好会1999年GW合宿報告

4/29 晴 横浜〜(電車)〜新大阪−大阪南港〜(フェリー)〜

すっかり恒例となったGW合宿は、今回は私の個人的な希望も強く:)四国に行くことになった。丁度5/1に尾道〜新居浜の海上コースが開通するのだが、日程の関係で西四国に行くことにした(ちなみに尾道〜新居浜の方はすごい人だったらしい)。出発は大阪南港ということで、新幹線で新大阪まで移動し、そこから走り出す。地元大阪の御堂筋をを走るのは避けたかったので、詳しい友人に聞いてなにわ筋〜新なにわ筋のコースを選ぶことにした。芦原橋付近で新なにわ筋に入るのがちょっとわかりにくかったが、車も少なく無事南港に着いた。

南港出発組は鳩野、大江、藏前に加えて、今回初参加なる澄川も加入することになった。澄川とは現役時代が一度も被っていないので顔がわからないが、まぁ、自転車で行く人間を適当に探せばわかるだろう…と思っていたが、そこには数える気も失せる程の人数のサイクリストがいた (^^; もしかしてサイクリングって今ブーム?そう思っているうちに、前から「こんにちは」と声を掛けられた。澄川だった。どうやら私のOBになってからサークルの後輩達と少しだけ顔を合わせた時に覚えてたらしい。澄川の「第一印象は」非常にさわやかなヤツであった。いや、外見だけならそれは今も変わらない。外見だけなら…。

ほどなくして大江、鳩野とも合流。鳩野は友人の披露宴を終えての参加だった。23:20南港出発フェリーで甲浦へ向かう。「すごく混む」との噂を聞いていたが、ガラガラで肩透かしだった。聞いてなかったのはすごいエンジン音。半端じゃなく、うるさくて全く眠れなかった。


4/30 快晴 〜甲浦着−室戸岬−安芸−高知 (115.5Km)

4時、甲浦着。思ったより寒い。眠ろうと思ったが、しばらくするとどんどん明るくなって来た。丁度、港(むちゃくちゃ小さい)の喫茶店が開いたので、朝食と時間潰しに入る。出発は6:45くらいだったろうか?すっかり日も高くなっており、雲一つない暑いくらいの快晴である。すぐにTシャツになった。幸先良いスタートである。

甲浦から室戸岬まではほとんどコンビニ/商店/自販機がみつからない。当然家も少なく、青い空と海を見ながら気持ち良く走る。海岸線は結局高知までほとんどアップダウンがなかった。西四国の海岸線とはエラい違いである。楽に室戸岬到着。地図で見るとすごく先の尖った岬であるが、岬のふもとで見ると岩場が広がりさほどでもない。上を見上げる燈台まで行く元気のなかった我々は、小高い所にある展望台まで登ってみたが、ここからなら岬と太平洋が一面に見渡すことができた。

元々今日は安芸で終りの予定だったが、朝早くから走っていることもあって高知まで距離を伸ばし、高知在住メンバーの前田と合流できないか打診する。いつも仕事で忙しい前田だが無事捕まり、鰹のタタキがうまい店を探してもらい

午後は距離も長くなり、昨日も寝てないし時間もあったので休憩しまくりながらゆっくりは知る。特に大江は彼らしくないバテまくりの状態だった。しかし、どうやらブレーキシューが擦れてたのが原因らしいと言うことに気づいたのは翌日になってからだった (--;

高知に着いたのは6時過ぎ。前田邸に荷物を置き、銭湯で汗を流し、いよいよ高知市街にに向かう。 まずは「あじいち」という地元料理の店(接待向けの料亭でしたね)に行って鰹の刺身/タタキを食った。いや〜、むちゃくちゃうまかった。ドロメ(鰯の稚魚)は感動もんだった (;_;) 以後も、接待のプロ前田の案内で飲み屋巡りが続く。すっかりお世話になりました。しかし、初めて「返杯」と言うものを経験しましたが…高知の店のねぇちゃんの酒の強いことと言ったらありゃしない。他のみんなは3軒目で帰ったけど、結局前田と私は5軒行った。しかし、4軒目から先はボロボロで意識不明だった。私は2回程吐いてしまいました。


5/1 快晴 高知−西島園芸団地−根曳峠−大豊町 (38.2Km)

酔っ払っていて調子が悪い。「輪行にすっか?」と思ったくらい (^^; 現役時代を通じても今までの合宿で最も怠惰なスタートである。

同様に動きの鈍い前田に代わって、鳩野が前田の車で大西を迎えに行く。その間に事前に前田邸に送っておいた荷物の梱包を開く。 到着した大西に前夜の話をすると、今朝来たことを残念そうにしていた(そらそうだろう)。この日も一度高知市街にて、普通の大衆料理屋で鰹のタタキを食ったが、前日の印象が強過ぎたのか、こっちはいまいちだった。たぶん、東京とかで食べるよりはおいしいんだろうけど。 とにかく前田のおかげで楽しい高知滞在となりました。

昼食後、予定ではそのまま大豊町に向かうはずだったが、「うまいトマト食いたくないですか?」の前田の一言に、これまた前田の案内で西島園芸団地に寄り道をすることにする。周囲は一面畑だが、結構な観光地になっているようで、観光バス用の大型駐車場には何台かバスが止まっていた。我々は土産や試食(有料)もできるコーナーに直行。早速こちらの特産トマトを食ってみる。真っ赤に熟れてて甘い。欧米でトマトがフルーツ扱いされるのもわかると言うものだ。前田の話によると関東の料亭等でも使われているらしい。その他、お土産用メロンが1玉1000円で売ってたのでこれも6等分して食う。甘い。ちょっとぜいたくな気分だ。

昨日は海岸線だったが今日から登り。と言っても今日は根曳峠を越えるだけで大したことがないはず、、、だが、大豊町に着いた頃には結構な時間になってしまった。この先どうなることやら。

今日のテントサイトは迷った挙げ句、大豊町のスーパー近くの川沿いの小さなスペースでテントを張って寝ることにする。


5/2 快晴 大豊町−大歩危−祖谷渓道路経由−祖谷渓−東祖谷青少年旅行村 (63.5Km) 10:56大歩危南風1号

朝食後、鳩野が川に流れ込む生活排水のドブ川の中に鍋を落すと言うハプニング発生。悪戦苦闘して拾い出す姿を記念にビデオに納める。戻ってくると鍋はもちろん、拾った本人(鳩野)も臭くて仕方ない (^^;

片付けを終えてすぐ出発するも、スーパーの前で朝市にいきなり捕まってしまう。ここで鮪の塊を購入。6等分に区切っていきなりスーパーの横の道端で食う。山の中で食う魚だが、車だと1時間もかからない所である。うまい!格好のツマミに思わず朝からビールを飲み出す私と前田である。

今日は大歩危駅で、西井、有原の新婚2名が合流。2人とも新婚間もないのによく参加してくれたものだ。「歩危マート」というスーパー(なんちゅう名前だ)で買い出しをし、恒例の団装ジャンケンで荷物分けをする。団装以外にもOB合宿ではなにかと分担をジャンケンで決めるのだが、前田はこの後負け続けることになる。
この辺りは祖谷蕎麦が有名だというんで、昼食は大歩危の川下りの船着場の側で祖谷蕎麦を食ってみた。残念ながら個人的にはいまいちだった。祖谷蕎麦は、この後剣山に行く途中のR439沿いで食べたけど、あまりうまくなかった。おいしい所を知っている人がいれば教えて欲しいものだ。 大歩危では船に乗る時間はなかったので、川遊びに励む。船着場の近くは深くて怒られるので少し離れた所で水に浸かる。この時「だけ」は皆若い。

その後、本日の最大かつ合宿の中で有数の難所である祖谷渓道路へ。強烈な登りだった。目の前に見える強烈な坂にめげる上、天気も快晴で暑い。祖谷渓道路の峠を越えると かずら橋に着く。私が以前合宿で来た時はナイトランだったので横を通り過ぎたのだが、今日は人混みだらけ。橋を渡る(有料)のにも並ばなくてはいけない。結局横と橋の出口(一方通行になっている)から記念写真と撮るだけで引き返す。ここで食ったヤマメがうまかった。

いい加減疲れたのでかずら橋付近で泊まろうとかと言う案もあったが、翌日のことも考慮し予定通り東祖谷青少年旅行村まで着く。傾斜はそうでもないが思ったよりも長く、皆疲れていたのか時間がかかってしまった。
東祖谷青少年旅行村は昔の学校か共同施設を改造した施設のようで、一部グランドだった所もオートキャンプサイトになっているようだ。料金は忘れてしまったが500円程度か。風呂(400円、20:30迄)も入れるのが嬉しいが、私は湯醒めをしたようで、風邪を引いてしまったようである。


5/3 晴 東祖谷青少年旅行村−剣山−一宇 (41.3Km)

東祖谷青少年旅行村はさすがに標高が700m程度あるだけあって、朝は寒い。私は防寒装備はばっちりだったが、一部のメンバーは寒さで目が醒めたようである。

奥祖谷かずら橋に着くと丁度昼くらいであった。昨日のかずら橋と奥祖谷かずら橋の2つくらいしか現存していないとか書いてあった。こちらの方はそれほどの人でもなかったし、せっかくなので500円払って渡りに行く(入口からちょっと離れている)。野猿(川を渡すロープで支えられた台に人が乗って、人力でロープを動かして渡る)もあったので2人1組で橋を渡るレースを繰り広げる。自転車でなく野猿で「レース」をする所が我々らしい。

今日はとにかく剣山まで登りの一日で、昼飯前も後もどんどん登る。結局全員が剣山に着いたのは3時頃だった。 昨日、東祖谷青少年旅行村よりもう少し手前のキャンプ場で止めようかと言う話もあったのだが、今日のことも考えて結局予定通りに進んだのだが、もし、手前で止まっていたら何時になるかわからなかったなぁ。 時間がなかったので(体力がなかったとも言うが…)リフトで剣山に登る。すごい風で雲も多く視界がいまいちだったが、ここまで我々が通った道がはっきり見えた。私の勘違いで、まだこの後もちょっとだけ登りが続くのも見えたが (--;

剣山を下って今日の宿泊地の一宇へ。ここは、コースが違うが9年前の現役時代の合宿でも泊まったことがある。前回は、寺の側で泊まる許可をもらうつもりだったのが、結局、寺の講堂に泊めてもらい(しかも布団付!)、茶菓子までもらってしまった。その寺の近くには学校があるが、地元の人が何かの用事で使っているようだ。さらに、我々が寺の周囲をうろうろしていると、「どうしましたか」と和尚さんが話し掛けてきた(ネラっていたわけではありません;)。「ちょっとキャンプする場所探しているんですよ」に、「うち使ってください」との言葉。今回はさすがに講堂を使うのは遠慮したのだが、「明日は雨ですから屋根付の駐車場を使って下さい。」とまで言っていただいた。
さらに、「水もトイレも自由に使って下さい。建物は1日中空いてますから。」との優しい言葉に、鳩野が思い切って「実は僕たち、今日、焼肉しようかと思っているんですよ(OB合宿キャンプ最終日は焼肉をするのがいつものパターン)。ここでやってもいいですか?」と畳み込んでみる (^^; 「どーぞ、どーぞ」の返答に大喜びの我々であった。

近くの岩戸温泉で汗を流してから、夕食の焼肉を味わう。風邪を引いている私は、明日の打ち上げに向けて薬を飲みまくりながらビールを自粛する。


5/4 大雨 一宇−高松 (69.3Km)

朝から雨。屋根付の所にテントを張れたのがラッキーである。

和尚さんにお礼を言って出発。今日は1つちょっとした峠を越えるだけで、あとは平地or下りである。 しかし、最初は大したことがなかった雨も、昼前からすっかり本降りに。 去年の南紀のGW合宿ははずっと雨だったが、これだけひどい雨の中走ったのは最近ではないように思う。

ずぶ濡れになりながら高松市内へ。ここでも、昔研修時代にいた前田がガイド役となる。 高松と言えば「讃岐うどん」。上天神町の「あたりや」と言う所に案内されたが、そこは既に完売御礼営業終了だった。3時では遅いのか。仕方がないと次に案内してくれたのは勅使町近くの店なのだが、住宅街の狭い道をどんどん入って行った所にある。後で前田に店の名前を聞いてもわからないらしい(書いてない)。ここに着いた時にも「あと4玉しかない」と言われ、仕方がないので2人1玉でいいかと思ったのだが、ずぶ濡れの我々を見てかわいそうに思われたのか、店のおじさんが新しく打ち出してくれた (^_^) 感謝。メニューは釜揚げうどんなのだが、ダシ、天カス、ねぎはセルフサービスである。うまい。これぞ関東ではまず味わうことのできない讃岐うどんである。空腹と寒さに絶えていた体にはこたえられない。これで250円なのだからさらに驚きである。

さらに走って最終日の宿である高松東急インに着く。ここで打ち上げのためだけにやってきてくれた尾崎/藤井/大坂/武田らと合流する。 彼らを加えて打ち上げのため居酒屋へ。その後のカラオケは全員椅子の上に立ったままずっと歌いまくりだった。なんか打ち上げだけは年々激しくなるなぁ。
カラオケで激しく動いて腹を減らせた一部のメンバーは、「中北(だっけ?)」と言ううどん屋で締める。うまかったが、個人的には昼の前田が案内してくれた店の方がうまかった。ホテルに帰るといつの間にか寝てしまった。


5/5 快晴 高松〜横浜

もう走らなくていいということで疲れが一気に出たのだろうか。眠い。ギリギリにチェックアウトをして、昨日は面倒だったのでパスした自転車の輪行をして宅急便で送ってしまう。

出発まで時間があるので、鳩野/有原/前田/大坂/大西/私の6人は屋島観光をする。前田・大坂のコンビは相変わらずおもしろい。 屋島ではまず「わら家」といううどん屋で昼食にする。私は知らなかったが、超メジャーな店らしい。大型観光バスの駐車スペースもかなりあった。ここで「家族うどん」という桶というかたらいに入ったうどんをみんなでいただく。

屋島は急な山になっている。ケーブルで登った所は思ったより広く、周囲4Km程もあるらしい。全部を回る時間がなかったが、ケーブル口前にレンタサイクルがあるのを発見。急遽レンタサイクル隊が結成される。ここまで来て金払って自転車乗るかね (^^; 古いママチャリで、スタンドを扱うのに四苦八苦していた大西は、「あんたええとこの子やな。自転車あんまり乗ったことないんやろ。」と店のおばちゃんいたしなめらる。
屋島の時間は短かったが、天気も良く景色も素晴らしく、緑も多いようだったので、のんびりすれば楽しめただろう。レンタサイクルを返すとおばちゃんからおでんもいただいた。四国では様々な親切に触れることができたと思う。

その後、高松市街に戻り、関東に一緒に戻る大西と共に空港に移動する。空港でも「かな泉」と言ううどん屋で食い、うどんづくしで四国の旅は終わった。


走行距離 約327.8Km

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